スマートハウス

理想の住まいとはどのように作られるのでしょうか。アネッタさんとトアさんの場合は、1970年代築の今にも崩れそうなヴィラを見つけ、改築の際そこに大量のデジタル電気製品を投入することで実現させました。

Posted at : February 18, 2016

BOB_160228_03

広く明るくモダン、そしてロケーションが良好ということ以外、彼らの家は他の家と何ら変わるところはないように見えます。しかし、そのデジタル電気製品の数に大きな違いがあるのです。


BOB_160228_07

全ては彼らが以前住んでいたコペンハーゲン中心部のマンションから始まりました。もっと広々としたところで暮らしたくなったのです。「私たちは長い時間をかけて完璧な家を探しました。しかし最終的には、崩壊寸前のヴィラを購入し、全面的に改築することでそれを手に入れたのです」とトワさんは言います。

長年ロンドンの建設請負業社で働いた経験のある彼でしたが、自身の家を建てるのは困難だったと言います。「自分のために家を建てることはまるで悪夢のようでした。普段では思いもよらないことが数多く発生したからです」。彼はアネッタさんと一緒に改築の計画を練り、建築家にその設計図を書き起してもらいました。そして家全体の配線の安全性を確保するためにエンジニアにも関わってもらいました。


BOB_160228_10

この家にはKNXシステムが導入されており、アラーム、照明、最新の監視カメラ、ガス、音楽機器などが全て一つのネットワークでまとめられ、スマートフォンアプリまたは壁に設置したコントロールパネルで操作できるようになっています。このシステムはセントラルコンピュータで繋がっているため、リビングに居ながらゲストルームのカーテンを開けたり、キッチンからオーディオを操作したり、階下の照明を消したりすることができます。さらにインターネットを利用したシステムのため、外出中でも同じ操作ができるのです。

トワさんは言います「はじめから壁の中にコードやスピーカーを入れるこの方法は、美しいものや整然さを好む私たちにとって非常に重要でした。仕事で旅する機会の多い私は、行く先々~例えばニューヨークのフォーシーズンズホテルで見つけた美しいものをいつか自分の家にも置きたいと考えたり、あるいは友人宅の素敵なキッチンが欲しくなったりします」。


BOB_160228_12

ハイクオリティであるということにこだわりを持つ彼らの家には、自然とオーダーメイド製品が多くなります。「これを作るのに一体いくらかかったのか、と質問されることもあります。私はいつもこう答えるのです。厳しかったロンドンでの日々がこれに変わっているのです、と」。
<本誌2016年2月号p.90->
Simple Share Buttons