自然をプリーツする

インテリアとファッションはますます影響し合うようになっています。ファッションデザイナー・三宅一生氏とフィンランドのIittala社がコラボレートした新作コレクションはその好例でしょう。

Posted at : March 14, 2016

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Iittala社の新作コレクション『Iittala x Isseyby Miyake home collection』は、テキスタイルから陶磁器、ガラス製品まで揃う世界的に有名なファッションデザイナー、三宅一生氏は「モダンジャパン」の体現者と言えるでしょう。広島出身の彼は、1945年の原爆投下時には7歳でした。親族の多くを失い、その数年後には被曝によって母親も亡くしました。「原爆を生き延びたデザイナーとして有名になるのではなく、常に何かしら新しいものを生み出し成長させるデザイナーとして知られたい」とインタビューで語ったように、彼はまさにそれを実現させたデザイナーです。シンプルなデザイン、そして素材の新しい使い方。彼の80年代後半と90年代初頭の作品は伝説的ですらあります。その代表作のプリーツは、日本の伝統を自然に踏襲したものです。フィンランドのIittala社は彼のデザインスタジオとともに新作コレクションを発表しました。「フィンランドと日本には、無駄がなくシンプル、そして自然の恵みに対する畏敬という共通したデザイン表現があります」Iittala社のチーフデザイナーHarri Koskinen氏は言います。「この二つのブランドは常に自分たちの哲学である”Timeless design”と”Creative thinking”を大切にしています。ですから私たちがコラボレートするのはごく自然なことだったのです」。三宅デザイン事務所代表取締役社長の北村みどり氏は言います。「テキスタイル商品は素材をプリーツさせる最新技術だけで作られたのではなく、繊細な職人の技術も加わっています」。デザイン哲学や最新の加工技術、職人技といったこれらの全てが、30に及ぶ全商品〜テキスタイルや五角形のガラス・セラミック製品それぞれの、遊び心のある素晴らしい手ざわりや、無駄がなく流行に左右されないデザイン、上質さといったものを生み出すことに成功している要因となっています。

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