キッチンが主役

コペンハーゲンの北にある、大きいけれど一貫性のない家。リフォームを経た今は、3人家族が快適に暮らすことができる家へと生まれ変わりました。建築家に依頼したおかげで、オランダとイタリアから遊びに来る親族用のゲストルームもできました。

Posted at : March 29, 2016

 

BOB_160441__02

少人数の家族に多くの部屋。はたしてそれは問題でしょうか。MetteとEnrico、そして7歳の息子Matteoがこの家を探し出したときには、それこそが問題でした。

Metteは、彼女が3歳のときに両親とともにオランダに移住。それ以来デンマークに住んだことはありませんでした。移住先のオランダで、イタリア出身のEnricoと出会った後、彼らは仕事の関係でカザフスタンとウクライナで暮らしていました。そして次の転居先として突如コペンハーゲンが候補に挙がったのです。こうしてMetteは、長い年月を経て自分の故国に戻ることになりました。

Hundesømosen湖へと続く庭があり、Dyrehaven公園まで徒歩数分に位置するこの家のリビングに初めて立ったことき、彼らはとても気分が良くなりました。ここなら住める、理想の立地だ、と感じたのです。しかし、手直しを必要とする箇所がたくさんありました。建物の状態は良好でしたが、決してモダンとは言えませんでした。この大きな家は、長い間にいくつかの増築を施していたうえ、ふた家族が同居していたため、玄関やキッチンが二つずつありました。Metteたち家族は3人です。どのように変えたら良いのか困惑しました。

「私たちはリフォームのエキスパートではありませんし、実は私は、この古い建物を見て少し怖くなっていました。ですから、私たちは最初から迷うことなく建築家を依頼するべきだと考えました。建築家のAnderesが、この家は良くなる、と言ってくれなかったら、この家を購入することはなかったでしょう」

彼女は建築家Anderes Barsluldの作品をDanskebolegarkitekter.dkで知り、そのプロジェクトがとても魅力的だったため、彼にリフォームを依頼したのです。Anderes Barsluldはこの家の良い部分を見出すことができましたが、そこには同時に障壁もありました。

「最も大きなチャレンジは、250㎡を超える広さの、しかし全く一貫性がない状態のこの家を、彼ら3人が暮らしやすいようにアレンジすることでした」

Anderesはすぐに、キッチンとリビングを一つにし、眺望の良い空間を作るプランを立てました。間にあった壁を取り払った現在は、屋外から直接キッチンに入る造りとなり、美しい庭が真っ先に目に入ってきます。

キッチンは清潔でミニマリスティック。白を基調とし、天板には人工大理石を使用。収納棚と冷蔵庫は、調理台の後ろにある長い扉の中に隠れています。ここでは白と、温かみのある暗色のオーク材が良いコントラストとなっています。そして長い壁面収納扉の後ろ側にも、この家の秘密が隠されています。扉のひとつを開くと、ゲストルームと専用のバスルームに繋がっているのです。

Simple Share Buttons